Sidi Bou Said
10日目 Sidi Bou Said Kの日記
 目が覚めると、ぱらぱらと雨が降っていた。チュニジアで初めての雨。朝食は残念ながら部屋の中でとる。ふつうはきれいな中庭のテーブルでとるのだが・・・
 10時ごろには雨もあがり澄んだ青空が顔をだした。さすが地中海に抱かれた街。立ち直りがはやい。
 周辺を散策に出かける。ここでは他にすることもない。あとはのどかに数日を過ごせばいい。
 ホテルは丘の上にある。高級な別荘とみやげ物やに囲まれた隠れ家のような場所。丘のてっぺんから道なりに進むと、後は海の方へ向かうゆるい下り坂が続く。周りは高級別荘群。美しいチュニジア風の家々が並ぶ。どこの植え込みもカラフルな南国の花々で飾られている。坂を下っていくと、その家々の間のぽっかりと空いた空間に深い青い海が顔をのぞかせた。地中海だ。
 帰り道、数件のみやげ物をのぞいてみた。南で見るよりも上品な銀製品やタピが並べられている。さぞかし高いのだろうと、値段を聞いてみてびっくり。さほど高くない。タピが50TD。南の商人達(とくにジェルバ)はかなりたちが悪かったことがわかる。これぐらいなら、250TDだというに違いない。まあ、ここではそれ以上まけさせることも出来ないだろうが。あの数時間に渡る交渉の面倒を考えたら、楽なものだ。UとEが銀製のペンダントを買う。主人も親切でゆっくりと気を使わずに買い物が出来たようだ。(考えたら当たり前なのだが)
 道に沿って並ぶみやげ物やを冷やかしながら、坂を下りる。下り坂の途中にある露店ではまがいものの銀製品やエジプトのパピルスもどき(みやげ物用)が並べられている。大型バスでおしよせる観光客向けなのだ。日本からのツアー客(地中海ツアーのようなもの)もここまではやってくる。こんなものを買う人がいるのだろうか。
 丘の下には比較的安いレストランとカフェ、スーパーマーケットなどが数件ある。丘の上には高級なレストランしか見つからないから食事のたびに、ここまで足を運ぶことになる。
 地元の人で賑わうスタンドでサンドイッチを注文。Merguez(ソーセージ)のサンドイッチ。なかなかおいしい。あとはスーパーで買い物。ボガや水を買う。ついでにアラビアン・コーヒーや歯磨き粉など、面白いものを探すのが楽しみ。ここでなんとアラビア語のスクラブル・ゲームを発見!通常、アルファベットを並べて単語をつくるゲームなのだが、アラビア語ではどうやって遊ぶのか。(6TDぐらいだった)結局、コルゲートの歯磨き粉(0.67TD)、チョコ(0.15TD)、コーヒー(0.5TD)、ボガ1.5リットル(0.87TD)、ヨーグルト(0.2TD)などを買い込んだ。
 午後、Uは一人でスケッチに私とEは有名なCafe des Nattes でお茶をする事にした。このカフェは丘を登り切ったところにあり、そこからの見晴らしが売り。内装も非常にチュニジア風。外のテラスの席を取る。そこからはチュニスの街が一望できる。白い家並みがおもちゃのように並んでいる。雨の少ない地域らしく屋根のない単純な箱づくりの家が主流だ。遠くには真っ青な海。ミント・ティーとターキッシュ・コーヒーが各0.8TD。下のカフェと比べるとかなり高い。
 
 


高級別荘。白い南国の花がキレイにさいている。


チュニジアン・ブルーの扉の家。 こんな扉は地中海沿いの地域ではよく見かける。


 一度ホテルに戻ると、明日の晩はいっぱいで泊まれそうにないことが分かった。延泊することを伝えるのをうっかり忘れていたのだ。困ったことになった。この辺りにはホテルも少ない。近所のふたつ星のホテルを見に行く。値段は3人で36TDだったが、あいにく明日はいっぱいだった。もしかしたら空くかもしれないので、また明日くるようにと親切なフロントのおじさんが言ってくれた。仕方がない。他にはホテルもないのだから。
 夕方、Uが戻ってきた。結局またサンドイッチを買いに行くことにした。チキンのサンドイッチ(0.9TD)を買う。持ち帰ってホテルの庭で食べる。昼間のボガと一緒に。Uがスケッチをしていて出会ったチュニジア人の女の子からもらったザクロもデザートになった。やはりチュニジアはザクロの豊かな国なのだろうか。
 明日のことが心配だった。例のホテルが空くことを願うしかない。旅の終わりを目前にしてのんびりするはずが、不安な夜となってしまった。明日はどうなるのだろう。

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