ュニジア旅の ークル


季節はずれの夏休み in Zarzis/Tunisia
寄稿: 植澤 晴夫
第三回「Zarzisで−その1」


*町中でたむろしている男たち
この地を初めて踏んで気がつくことの中に、町のあちこちで街の人々が、という より男どもが5−6人から10人位固まってたむろしている光景がある。老人たちが 道路端に椅子を出し、座ってたむろしているのはまあ容認できるが、いい若者たち までが日陰で寝転がって一日中たむろしているのは納得できない。仕事をして いる人はあまり見られない。これはどういうわけか?

私には質問をして答えてくれる相手が今のところFred夫妻しかいないので、 これから先私が不思議に思ったことへの解答は、彼らからのものになります。

答え:
この熱さでは人間はそもそもそんなに真面目には働けない。日陰でも温度が 30数度!あるんです。おまけに彼らはイスラム教徒。イスラム教では、人間は罪を 犯したがために汗を流して働かなければならない。勤労は罪のためなのだから、 信仰ぶかいイスラム教徒はそんなに働かなくてもよい? 一日5回メッカに向かって お祈りする事が重要な事なのです。(これは笑いながら答えてくれました)それに まだあって、禁欲的な生活をしている彼らの唯一の楽しみが、友人たちとのコミュニ ケーションなのです。群がってたむろする。これが彼らの普通の楽しい時間の 過ごし方なんです。

なるほど、納得。彼らがよく言う「イン シャラー・全ては神のみ胸のままに(神の みぞ知る)」ですか。

*人なつっこさについて。
ホテルでもそうだが、町を歩いていても、間違って路地へ入ってしまっても、ま あとにかくここの人たちは気軽に声をかけてくれる。私たちと話をしたくてたまら ないようだ。もちろん、観光客相手の客寄せの人たちは別にして。私からすると ちょっと度が過ぎている。これは?

答え:
3通りある。一つには観光客は彼らにしてみれば莫大なお金を持っている から、近づいておこぼれに預かる。(ホテルマンの月収が300スイスフランくら いで、一般の家庭では一ヶ月100ディナール(Sfr.130.--)もあればやって行けるとの こと)二つ目はヒマだから。3つ目はこれは西洋人の誤解があって理解に苦しむかも しれないが、イスラム社会には人種差別や他宗教・他民族に対しての排他性が殆ど無 いから、純粋に我々に関心を持ち話しかけてくる。これに輪をかけて話好きで、積極 的な民族性を持ってるから。
この3つ目の答えに関しては、私にはしかと納得できない。けれどもここの住人を 見知っている彼の答えだから尊重しよう。ここでは、黙って聞いておくに留める。

なにせ私とイスラム教・イスラム社会との付き合いは、今日始まったばかりだ。 これから先いろいろな事を自分で見て、聞いて、体験してみることになるだろう。

まだまだ、この旅行記続きます。


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