寄稿: 越崎 健司 |
| 3月10日(月)晴れ シディブサイドで地中海を楽しむ | |
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結局同部屋だったアルジェリア人のおじいさんはとてもいい人だった。朝は私に合 わせて早く起きていてくれた。心配していたことを申し訳なく思うくらいだった。 CITY BANKに行くとさすがに問題なくTCを替えることができたが、なんと、チュニ ジア内のCITY BANKはここ一カ所だけなのだそうだ。昨日、一か八かで夜行に乗る、 なんてことをしなくて本当に良かった。結局ここで6万円分替えてしまった。何のた めにTCを持ってきたんだろう・・・。それにしても、このお金が尽きたらまたわざわ ざここに戻ってこないといけない。これからも節約しながらの旅になりそうだ。 入国時に私の住所がリビアのトリポリにされたことが気にかかっていた。相変わら ずチュニジアの治安状況も分からないままだったので日本大使館に行った。住所の件 は問題ないことが分かり安心したが、治安については、テロは厳重な警備がなされて いるので心配ないが、盗みや暴行はかなりひどいと言う。目立つな、言い寄ってくる 人を信用するな、安宿には泊まるな、お金の出し入れを見られるな、・・・。大使は いろいろ話してくれたが、旅行者として当たり前のこと、人との出会いを楽しむ旅を したい私の考えとは反対のことが多く、また彼からはこの国が好きだという思いが全 く感じられず、嫌な感じがした。もちろん人の安全を案ずると自然とそういう話し方 になってしまうのはわかるのだが。ただ、彼がくれた日本人の被害例の書かれた冊子 には、スーパーマーケットで石を投げられ足を負傷したとき助けを求めたが誰も助け てくれなかった、なんてものもあり、確かに危険は多いようだ。物価もかなり上がっているらしい。なんてひどい国に来てしまったのだろう・・・。 午後に訪れたシディブサイドは海のそばのリゾート地だ。電車を降りて坂を上って いくと道の両側に家が並んでいて、家々は全て白壁とチュニジアンブルーの窓枠で統 一されている。壁の白にチュニジアンブルーが実に映える。坂を上りきり崖の上に立 つと目の前に地中海が広がっていた。青や緑の色が混在していて実に美しい。そして その上には晴れ渡った空が広がる。窓枠、海、空の3種類の青が調和した世界は実に すばらしく、イヤな思いも忘れしばらく眺めていた。 私は夜行列車を待ちながら日本への絵はがきにこう書いた。「英語が予想外に通じ ません。人と話していると突然金を払えと言われます。トイレが形は洋式なのに便座 がなくて困ります。チュニスでははっきり言って嫌なことばかりでした。」確かにす ばらしい体験もあったが、私が旅行に求める人との出会いも少なく、悪い印象が強く 残っていた。さらに、連日荷物を抱えたまま歩き回ったために左足を痛めてしまいひ きずりながら歩いている状態だ。しかし、何はともあれこれでやっとチュニスとおさ らばできるのだ。まだ見ぬ南の町を思うと期待に心が躍る。これから行くところでは 仲のいい人ができて楽しい思いができることを願う。 チュニジア旅行時、1TD(チュニジアンディナール)≒ 113円 、$1≒ 124円。時差 は8時間。 次へ |
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